ヘルニア

ラテン語で「はみ出す」という意味
 ヘルニア(hernia)とはラテン語で、「(ものの中身が)はみ出す」ことを意味します。椎間板は椎骨と椎骨にはさまれた組織で、ちょうどクッションのような働きをしています。椎間板ヘルニアは、椎間板の中の髄核をつつんでいる線維輪に裂け目ができ、中の髄核がはみ出している状態です。そのはみ出した髄核が神経を圧迫すると腰痛が発生します。多くは坐骨神経痛をともなって発生するのが特徴です。

20~30代の世代でも発生する
 一般的ヘルニアは、20代・30代の若い世代で多く発生します。これは椎間板の中が一定の内圧が保たれているからで、この圧力により押し出されて「はみ出す」ことになるからです。
それよりも上の世代(高齢を含む)では、加齢により椎間板が損傷することいにより、中の髄核がとび出して内圧も下がっているため、一般的な椎間板ヘルニアは起こりにくい状態にありますが、長年、無理な姿勢や腰を酷使していることで、椎間板の老化が年齢以上にすすみ、徐々にヘルニア状に突出してきて慢性的な腰痛になる場合があります。また、重い物を持ち上げたり、ゴルフなどで腰をひねったり、くしゃみや席をした瞬間に、椎間板の中の髄核が瞬時にとび出す、いわゆるぎっくり腰の発作で発症することもあります。

座骨神経痛とともに起こる
 椎間板ヘルニアの症状の多くは、腰からつま先にかけての筋力の低下と痛みや痺れなどで、もうひとつは、せきやくしゃみにより、ひどい腰痛が現れることです。また、椎間板ヘルニアは、神経根を圧迫してしまうためして坐骨神経痛などを起こすこともあります。椎間板ヘルニアがひどくなったときなどは腰痛のため排尿できなくなることもあります。椎間板ヘルニアの腰痛の程度は、痛みが腰と両脚におよぶので、腰の部分を曲げていないと立っていられないぐらいであるようです。